大学ボランティアセンターリソースセンター団体概要

大学ボランティアセンター情報Web開設にあたって

 1995年に起こった阪神・淡路大震災は被災地に未曾有の被害をもたらした悲しい出来事でしたが、被災地の支援のために立ち上がった数多くの学生ボランティアの活躍は、社会に希望を与えるものであり、同世代の若者にとっても大きな刺激になりました。ユースビジョンの前身である「きょうと学生ボランティアセンター」が誕生したのは翌年の1996年。震災を契機に高まった学生の社会参加の熱意を地域での活動につなげたいとの思いから学生有志で設立しました。
 それから10年。手探りのなかで始めた活動も、数多くの学生へのボランティアコーディネートや、他機関との交流、研修会への参加などを通じて、様々なノウハウを蓄積するに至っています。震災直後には、数えるほどしかなった学生を対象とするボランティアセンターも、それから10年余りの年月を経て、大学の内外に約100カ所程度、開設されるまでになっています。 
 そのうちのいくつかの組織に対しては、我々のこれまでの活動の経験をお伝えしたり、ノウハウを提供すことなどを通じ、微力ながらご協力させていただくことができました。
 我々は、これまでの活動を通じ、ボランティアセンターの活動が、学生に、大学に、そして地域や社会に大きな変化と成果をもたらすものであると確信し、こうした動きをさらに後押ししていくために何が必要かを考えました。大学ボランティアセンター関係者たちも交え、大学ボランティアセンターの発展にとって何が必要かの討議を重ねました。
 そして、生まれたアイデアのひとつがこの「全国大学ボランティア情報Web」の開設です。インターネットを活用し、これから新たに開設を試みる大学ボランティアセンターに対して、そしてさらなる活動の発展をめざす大学ボランティアセンターに対して、様々な情報やノウハウを提供していくとともに、大学ボランティアセンター同士、あるいは、学生ボランティア活動を応援しようという様々な機関とが出会い、交流し、相互に高め合うコミュニティへと発展していくことを願っています。
みなさんのご参加をお待ちしています。

 

特定非営利活動法人ユースビジョン 代表 赤澤清孝

2006年10月

 

メッセージ

大学ボランティアセンターリソースセンターに期待する

 

 今こそ、大学ボランティアセンター(以下、VC)の役割が問われている。 ここ数年、全国に沢山の大学VCが設立された。本学には未だに設立されていないから皮肉を込めていうわけではないが、付け焼き刃的に立ち上げた大学もあるように見受けられる。それは大方大学のPRのために、ないよりはあった方がいいだろうということで、トップダウンで設立するケースなどである。そうした大学のVCを見ると、お粗末な運営で、本当にコーディネーションの機能があるのか疑ってしまいたくなるのである。こういう状況が一般化してくると、大学がVCを立ち上げているかどうかよりも、そのVCの中身を問うことが重要であるといえそうである。どうやら、日本における大学VCを巡る状況は、第1段階としての「設立頻発期」から、第2段階としての「評価期」(質が問われる時期)にうつったと見ることができる。
 ではその実態はどうかというと、優秀なスタッフを有する先進的な大学VCの例をみても、一般のVCとは別の、大学ならではの課題を抱えている場合が多いことに気づく。例えば、対象となる学生がおおよそ4年で入れ替わってしまうことから生じる課題や、大学の所在する地域社会との接点をどの程度もてるのかといった課題である。そうした課題は、全国の大学VCに共通しているものもあるだろうが、むしろその大学固有の課題も山積しているように推察する。なぜなら、VCの設置の仕方や運営の仕方、スタッフの位置づけや待遇、学内の認知度、地域との連携の度合い、教職員の協力支援体制など、相当にばらつきがあるからである。そしてその場合、それゆえに他の大学の事例が参考にならない場合もありうるという状況になっている。
 このような状況下では、全国の大学VCの担当者(コーディネーター、学生スタッフ等)の強固な情報ネットワークが不可欠であり、それは多用な経験知を共有し、整理し、一般化し、分析することで、問題解決に資するデータを提供できるからである。大学ボランティアセンターリソースセンタープロジェクトの意義は、この点にある。


 本プロジェクトには、次の3つを期待したい。
1.具体的な課題の解決に資する実践知の集約

これまで例示してきたような具体的、現実的な課題解決に資する情報を集約・共有化し、フィードバックし、他の大学VCへ提供することができる。

2.ボランティアの本質への接近

大学VCを考えることは、ボランティアの本質に迫ることである。本プロジェクトが始動すれば、例えば、学生のボランティア活動の意義やボランティアコーディネーションのあり方をじっくりと模索することになろう。さらには、高等教育におけるボランティア学習やサービスラーニングの意義の解明にも役立つ知見を見いだしてくれるだろう。

3.社会へのアピール

上記2点を基礎にすれば、ボランティア活動やボランティア学習の意義や機能を地域社会に対して多いにPRできることになり、しいては日本のボランティア活動の推進と発展に寄与できるに相違ない。

 

学習院大学准教授 長沼豊(ボランティア教育学)

2008年

事業内容

1.大学ボランティアセンター情報Webの運営  http://www.daigaku-vc.info/

2.大学ボランティアセンター担当者交流メーリングリストの運営

3.地域別 大学ボランティアセンターケース研究会の実施

4.大学ボランティアセンター全国フォーラムの実施

5.大学ボランティアセンター学生スタッフセミナーの実施

6.大学ボランティアセンターに関するテキスト・書籍の出版

7.大学ボランティアセンター実態調査の実施

 

サイト運営:

NPO法人ユースビジョン
大学ボランティアセンターリソースセンター


603-8142
京都市北区小山北上総町43-4
相井ビル2階
TEL:080-8873-8399

(電話対応時間:火〜金13:00-17:00)
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